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さて広島での研究会から戻った翌日。疲労がどっと押し寄せて一日ほぼぐったりしていた。しかし研究の方向性などが新たに見えてきて、気持ちはやや高揚しています。

研究費をいただいて数名でやっている研究ですが、収録するデータが8万を超えるともうエクセルで操作するレベルを超え始めてきた。さらに新たなメンバーを迎えて準備中のデータを入れると、20万字を超える見込みも出てきました。量というのはある時点を過ぎると、こちらが黙っていても雪だるまのように一気に大きくなっていくもののようです。面白い、が良くも悪くも個人の手に負えなくなっていく感覚があります。

www2.mmc.atomi.ac.jp/~katou/Ka

こうなると文献日本語史が大事にしてきた個別例への目線とは別に、量的な目線が立ち上がってくる。これまで言われてきた当たり前のことも量的に確かめられると、そこからまた新しい研究が生まれてくるのではないか。研究グループのあり方も考えなければならない。

そろそろ私も50を迎えるので、気が早いとも思いますが、研究の終わり方を考えることも出てきました。少なくとも行き当たりばったりに生きてきたこれまでのようなやり方では、きちんと終われないような気がする。残りの年数で何ができるかをちゃんと考えないといけないなと感じます。

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