バットマンvsスーパーマンはぶっちゃけ駄作…。
バッツと鋼鉄の男の戦闘シーンは名作コミック「バットマン:ダークナイト・リターンズ」そのまんまなんだけどキーパーソンの共産主義者になったグリーンアローが出てこないので画竜点睛を欠きまくってるんてますよね…。

ダークナイト・リターンズでのアメリカは米ソ冷戦下で警察国家化がめっちゃ進んでいてスーパーヒーローは非合法化されてる。
バットマンはそれをうけて10年前に引退してる。
スーパーマンだけはアメリカ政府公認スーパーヒーローっていうか体のよい核抑止力として使われている。
能力的にはそんなのを無視できるんだけどクラーク・ケントは法律で決まったことだからと思考停止して唯々諾々と従ってる。

バットマンことブルース・ウェインは有り余る体力と暴力衝動、そして世の中の犯罪者にバットマンとして復活。
その影響を危険視したアメリカ政府はスーパーマンにバットマンの捕獲を命令。
それでバットマンvsスーパーマンとの流れになる。

バットマン=法律?そんなもんより自分のルールで犯罪者ブチのめす!vsスーパーマン=法律で決まったことなんだから都合よく殺戮マシーンとして使われるのも仕方ない、そうやって自分は民主主義を守ってるんだ、の対決。

もちろん能力ではバットマンはスーパーマンにまったく敵わない。
なので特製のアーマーと戦略でバットマンはスーパーマンと戦う。

とはいえどれだけやっても最後はスーパーマンにボコボコにされて殺される直前まで行く。
そこでバットマンの切り札がグリーンアローによるクリプトナイト(スーパーマンの超人的能力をすべて無効化する物質)の投擲。
これで形勢逆転。

バットマンはスーパーマンに普通の人間が持つ死の恐怖を植え付けていく。

決戦のラストはバットマンが心停止して死亡。
バットマン=ブルース・ウェインとして葬儀がしめやかに執り行われる。

その中で心音を聞き取るスーパーマン。
そう、バットマンは自らの死を偽装することでアメリカ政府や世間から自由になろうとしてたのだ!

しかしスーパーマンは生存に気が付いても黙っていることを選択してこの作品は終了する。

米ソ冷戦真っ只中かつ核戦争の前にスーパーヒーローなんて意味ねえだろという雰囲気の中で描かれた作品なんで、まあ、いろいろ今読むと???みたいなのはあります。

ただしその後の作品につながる設定やオマージュされまくるイラストも出まくってるのでそれは評価される点っす。
このカバーイラストはとくに有名。

ダークナイト・リターンズのブルース・ウェインは異常者として明確に描かれてました。
10年ぶりの自警行為として犯罪者をボコボコにするシーンでは返り血浴びてずっとニヤニヤ笑ってるし、すぐに相手の骨折るし。

フランク・ミラーのダークナイト・リターンズのバットマンはいわゆるサイコパスなんですよね。
子供向けバットマンアニメである「バットマン ブレイブ&ボールド」ではバットマイトが色々なバージョンのバットマンに変身させるシーンがあるんですけどサイコパスとして登場させてて。

バットマンの背景に落雷は1989年のアニメ版バットマンOPにもあるんですよね。
かっこええ。
youtube.com/watch?feature=shar

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1989年アニメ版バットマンからは名セリフや設定、人気キャラも誕生してるんですよ!と脱線。
バットマン大好きなんですいません。

今や世界中で大人気のハーレイ・クインは1989年アニメ版バットマンのオリジナルキャラです。

バットマン役ケビン・コンロイとジョーカー役マーク・ハミルのドハマリっぷりもここからスタート。

くっそ長いうえに英語音声のみだけどバットマン アーカム・アサイラムの全編動画。
これもケビン・コンロイとマーク・ハミル。
最高。
youtube.com/watch?si=TQe6Bf-Oy

1989年アニメ版バットマンの日本語吹替はバットマン=ブルース・ウェイン 玄田哲章、ジョーカー 青野武です。

青野武ジョーカーの狂気はテレビ版だと抑えめ。
それを存分に発揮してるのが映画版。

バットマン マスク・オブ・ファンタズム

warnerbros.co.jp/home_entertai

1989年アニメ版バットマンの続編であるバットマン・ザ・フューチャーの映画版「バットマン・ザ・フューチャー 蘇ったジョーカー」
warnerbros.co.jp/home_entertai

バットマン・ザ・フューチャーは原語版も日本語吹替もケビン・コンロイとマーク・ハミル、玄田哲章と青野武がバットマンとジョーカーをそれぞれ演じていてこれまた良いんですよね。

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