ノンバイナリーヘイトへの言及
「宇多田ヒカル ノンバイナリー」でX検索すると、「男と結婚して出産したヘテロ女のくせに、話題づくりのためにセクマイ気取りとか都合よすぎ」(原文ママ)という直球のヘイトもまま見かけるが、メディアのジェンダー代名詞によるミスジェンダリングについて疑問を呈してる人も一定数見かけて、わたしが数年前に批判してたときよりは多少まともなポストが増えてる印象……(気のせいかもしれないが)。
わたしもおそらく見る人が見たら、「ヘテロだった」のに「突然Aセクシュアルとか言い出した」ように見えると思う。
でもそれは、セクシュアルマイノリティの中でリプリゼンテーションが少ない「Aセクシュアル」というアイデンティティに出会うのがまず遅かったからで、20代のときからずっと「Aセクシュアルだった」と自分では思ってる。
推しがヘイトを向けられているのはつらいけど、宇多田の意図としては、こうした「議論」がまず交わされることすらなかった日本社会に一石を投じたかった思いもあるのだろうから、ある意味では奏功してると思いたいもの
ノンバイナリーヘイトへの言及
「ノンバイナリー」が「Aセクシュアル」であっても、まったく同じヘイトを向けられるのが想像できすぎてつらい。
「結婚して出産しておいて、ほんとはヘテロのくせに突然Aセクとか都合よすぎ」ってね。
「変わり者でどこか欠落してそう」とか、「過去一度も恋愛結婚したことがない」とか、どこまで「Aセクらしさ」を演出すればカムアウトすることがゆるされますか?
そんな「OK」「NG」のラインなんて恣意的に変わるものだと、少なくともクィアコミュニティで過ごしていれば分かるでしょ。