『アークナイツ』文学はほんとにうつくしいなぁ。ソシャゲとは思えないほど陰鬱だけど。
『中国国家地理』(中国のナショジオ的な雑誌)コラボのフランカコーデもBSWイベントに背中を押されて買ったけど、最高すぎる。
絵師さんがまためちゃくちゃ絵がうまくなっている…………。
『アクナイ』「ダーティマネー」ネタバレ
また『アクナイ』がおもしろシナリオの記録を更新してしまった。
「シラクザーノ」「吾れ先導者たらん」に次いで好きなサイドストーリーになった。
住民たちが借金(融資の返済)地獄であえぐ中、行政すら倒れた後の銀行内で「地元住民へのサポートに徹する弊行」の広告が流れる冒頭の皮肉さ。
日本人が好きな「正義の反対は別の正義」ではなく、むしろ分かりやすく銀行の行い(による不当な契約や取り立てなど)が悪として描かれているけれど、むしろ物語は加速度的に面白さを増していくからぐぅの音も出ないよね。
銀行という「悪者」をつくりたいんじゃなくて、ウッドロウの台詞を見るに、やはり『アークナイツ』のクリエイターたちは、混迷する世界でもどこかしらに「善」なるものが存在すると信じているのではないか?と感じさせる。
そうじゃなきゃ今の現実世界を見て、こんな台詞書けないよ。
ジェシカたちが文字通り法を犯す「アウトロー」として歩み始めるところは、アメリカのカウボーイの表象も意識していて粋。
泣き虫ジェシカが泣くことをやめることをもって「成長」と呼ぶのではなく、むしろ生への肯定として描いているのも胸が熱くなった
「ダーティマネー」中国語のタイトル「不义之财(不義の財)」なんだけど、もともとの微妙なニュアンスが削れちゃってるような気がするのは思い過ごしかな?
「不義」には「金を手にすることの不義」とか「信義を貫かず金に屈することの不義」とかいろんな含みが感じられるんだけど、「ダーティ」はどうなのか分からなくて