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ハイドンのソナタ。

大体の場合において第1楽章のソナタ形式は抜群で、そこから段々尻すぼみになっていくような印象をハイドンのソナタについて自分は抱いている。

ここでは第2楽章のメヌエットも結構面白い。

ただ第3楽章は……うーんハイドンには終楽章で堂々とした終止によって聞き手を圧倒するという発想はなかったのだろうか?

聞き手が感服したと言うまでは決して帰してくれそうにはないバッハや、高揚する終止を書くのが恐らく得意だったと思われるベートーヴェンに比べるとハイドンにはどことなく終止を聞き手と共有する意識が薄かったのではないかという気がしてしまう。

つまり聞き手が飽き始めているのを察してしまって、ササッとそれっぽい終止をくっつけて終わりにしてしまおうとするような……。

本人にどういうつもりで終楽章を書いている事が多かったのか一度聞いてみたいものだと思う。

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