フーガの主題(主唱)に対する応答的主題(応唱と呼ぶのだったかな)の変化の仕方(変応,mutation?)について、自分が良く理解できているのか疑わしいと最近思うようになってきた。
平均律を見直して教科書的記述と実践の違いを探してみるのも面白いのかもしれない等と思っている。
平均律は弾きはしたけれども、改めて楽譜を見ながら聴き直すという事をしてみれば新たな発見がまたあるのかもしれない。
バッハのオルガン曲やカンタータ、それに他の作曲家の曲の中に対位法的に関する知識を増す為のきっかけをしばらく探していたのだが、灯台もと暗しというか良く知っているつもりだった楽曲集の中に案外沢山の気付きが眠っていそうな事に気付き……平均律を見直す事を楽しみにしている。
変応について復習をしようと五線紙を取り出して主題の類型とその答唱を分類してみようかと思い、少し作業を始めた。
しかし幾らも進めないうちに本棚にMarcel Dupreの教本があるのを思い出し、作業を止めてそれを手に取った。
音大でも対位法はあまり学ばなくなっていると聞いた事がある。
恐らくその対位法とやらも多分声楽的な擬パレストリーナ様式ではないかと思うのだが、そういったものの学習を含め一体どれ程の人が対位法を学びそして「その後も」学び続けそしてその実践を続けているのか……について自分にはあまり情報がない。
フーガを書くのは実質紙と鉛筆だけでできてしまうように思うので、お金の掛からなくてかつ一人でできる趣味として大変良いと思うのだが……。
目が悪くなってきたら止めざるを得なくなるのではないかと、それについては心配に思っている。 [参照]