政党の党首公選制についてニュースになっているみたいだけど、政党がおこなう選挙は、本来の選挙と違って、党費の(一定額以上の)支払が必要だったり、議員と一般党員の扱いが異なったりしていて、そもそも平等選挙などの選挙の基本原則が満たされているわけではないことにも注意したい。

選挙さえすれば正当な民主制になるというわけでないことは、北朝鮮を見れば分かる話。

そもそも、選挙は多数派の意見を重視すると言う手法なので、実際に国民の多数派が支持する与党であれば党首や政策を党員選挙で決めても大きな問題は生じないであろうが、その他の政党にとっては、多数派とは異なる少数派の考えを代表することに存在意義があるため、党員による選挙で党首や党としての政策を決めると、党員要件を厳しくしない限り、政党としての考えが徐々に多数派である与党の考えに指向してしまう。

これを機会に、選挙と民主制の関係を考え直してみるのも、良いのではないかと思う。

参考
「英国主要政党の党員制度」国立国会図書館 調査及び立法考査局
dl.ndl.go.jp/view/download/dig [参照]

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