@clementia1960 『グリーン・ナイト』最後まで見た。完璧主義的な画面で、タルコフスキーやキューブリックの影響や参照を感じつつも、大作志向がなく、本人初めての120分越えでも軽妙さが残っていることがよかった。
『グリーン・ナイト』を半分だけ見た。
円卓の騎士ガウェインが、クリスマスの日にやってきた謎のグリーン・ナイトとの一騎打ちの末、約束を果たすために旅に出るという話。
奇妙な説話、胡散臭い語り口、やたらと生首に関連する出来事ばかり起きる。ちょっとホラー寄りのファンタジーになっていて、妖しさ満載で楽しい。
みんな話していた、360度パンするうちに時間がものすごく経過するショット(とそれが逆回転して因果が戻る)はミニ・アンゲロプロスみたいだ〜と興奮していた。
語り口の不安定さを示すためなのか?たまに意味のよくわからないところで使われる、斜めに傾いたショット。
舞台となる「ロードハウス」で連日連夜暴力沙汰が起きて用心棒が必要になる、という驚異の治安の悪さもコメディといえばコメディ。
序盤の脚本はそこそこ良かったし、ダニエラ・メルヒオールは顎がとがった、すごく映画向きの顔をしたヒロイン。コナー・マクレガーは終始、本筋と関係があるような無いような災害として絡んでくる。
ただ、両ヒロインとの会話がしゃらくさいし、西部劇の定型に言及するセリフも鬱陶しい。
格闘のスタントは多分マクレガーが指導しているのだと思うし、身体のすごく近いところに置いたカメラで拳のふり抜きに追随するところとかもチャレンジなんだと思うが、自分はいい部分を探すことができなかった。
ダグ・リーマン『ロードハウス 孤独の街』を見た。元UFC選手で、今は日々の生活にも困っている男ダルトンが、ある島の「ロードハウス」で用心棒の職を得ることになる。
・・・が例によって例のごとく、土地開発を目論むマフィアのボスがいて、強烈な立ち退き交渉に遭うことになる、という話。
コナー・マクレガーに似ている人がいるなと思ったら、本人だった。本人のキャラクターを10倍くらい誇張したサイコな喧嘩屋をやっていた。
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