ローカルTL(LTL)は、インスタンス内にいるアカウントから発せられる投稿が流れていく。そのため、いろいろな意見に出会うことができ、「自分がフォローするアカウントを探す場」となる……はずなのだけれど、実際はそううまく機能するものでもない。
ぼくは、あるワンテーマに関するインスタンスに居たことがあるのだけれど、そこのLTLで流れてくる投稿は、ほとんどがそのテーマに関係なく、他愛もない雑談・エアリプライ・テレビ番組の実況・その日の晩御飯とその感想…などなど、あまり意味を持たぬ短いフレーズのみがひたすら流れてくるだけになっていた。
そんな空気感のLTLにおいて、大量に流れてくるヒトコト投稿のなかから同好の士をサルベージできるはずもなく、元々設定されているはずのテーマについて投稿すること自体が逆に気恥ずかしくなって、ぼくは結局「未収載」で投稿することが多くなってしまった。はっきりいって、本末転倒というやつである。 #fedibird
もちろん、雑談や思い付き独り言のような意味の薄いヒトコト投稿すべてを否定するわけではない。そういう楽しみかただってあるはずだし、これは単にSNSに対する個人個人の考え方の違いなだけだろう。ただ、fedibirdの「未収載がデフォルト」というのは、今更ながらとても興味深いなと個人的には思ったりもする。 #fedibird
fedibirdには、LTLがない。ただし「#fedibird」を付けた投稿は検索がしやすくなっていて、実質的にこれがLTLの役割を為すーーそういう説明だ。つまり、fedibirdでは「未収載=自分やフォロワーのホームには流れるけどローカルには流れない」が常にデフォルトで、フォロワー以外のみんなに見てほしければ「#fedibird」を付けなさい、ということになる。
なんでこんな手間を掛けさせるんだろう?と考えてみると、ハッシュタグを付けるというひと手間の意義は案外大きいように思える。おそらく、ただの思い付きの独り言や反射的投稿などにはあえて「ハッシュタグ」を付ける動機が薄いだろうから、実質的LTLにはあまりにナンセンスな一言投稿は流れてきにくくなる。逆に、このひと手間を掛けるということは、誰かに読んでほしいという願いが多かれ少なかれあるに相違ないだろうから、それなりに意味が込められた投稿が流れてきやすくなるし、LTLが「新たなフォロー相手を探せる場」として機能しやすくなるーーのではないか。 #fedibird