ルッツ・ザイラー
「クルーゾー」読了。
1989年東ドイツ。喪失を抱えた主人公が東西ドイツ国境の島で【不自由の中の真の自由】説くカリスマ的クルーゾーと心寄せ合い、彼に惹かれ集まった仲間らと蜜月関係築き、ひとときの楽園で暮らすも、ベルリンの壁崩壊直前、【真】の自由求める仲間一人一人いなくなり、瓦解する東ドイツと連動するかの如くクルーゾーも倒れ、時が経ち約束は果たせずとも彼の言葉だけ残響する時代の区切りと惜別謳った良作!
翻訳者さんのあとがきに時代背景について書いてありますが、今作はベルリンの壁崩壊前後の歴史について多少の知識がないとかなりわかりにくい作品だと思います…。
未見ですが、映画化されてるそうなのでそちらの方がわかりやすいかも。原語のしかないですが…。
ちなみに
(途中までBL展開が続きます…)