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アンネマリー・シュヴァルツェンバッハ
「雨に打たれて」読了。
戦間期、中近東舞台に、根なし草のような登場人物らが想いを寄せ合ったとしても心中は隙間風吹き、ざらざらとした荒涼な心象風景がするり掴み所なく逃げていく。暗い時代背景が時に牙剥き結末の先には不毛な悲劇を予感させ言いようのない寂寥感残す短編集。オススメ!

自転車事故で早逝した上、両親がヒトラーに傾倒していたせいで、反ナチ要素含む原稿の多くが死後火にくべられたとされ、今作の短編にも一部欠落したところあるし、残っている作品が少ないというのが残念…。残りも翻訳してほしい。

写真家としても評価されているみたいだから写真も見てみたい、と思ったらwikiに何枚か写真が載っていた。もっと探せばあるのかもしれないけど、解説に書かれていた作中に出てくるモデルとなった女性二人の写真は見つからなかった…。ちなみに表紙の被写体は作者自身だけども、撮った人は不詳…。

de.wikipedia.org/wiki/Annemari

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