子供と観れるんですよ。虎つば。
もうちょっとこう描いて欲しい、深めて欲しいという意見もあって、わたしも、深く描き切れず「見本市」状態になっているのではと感じはする。
性的マイノリティコミュニティに寅子達が混ざって話すシーンとか、そんな一言で済ます?と感じたし、「家族のようなもの」で夫のようなものになった航一が抱えていた心の傷や家族の軋轢も、あっという間に解決済みになっていて腑に落ちない。百合の痴呆も、激昂したりしない穏やかなものだし、赤子も子供も良い子。
どいつもこいつも髪振り乱して何年も対応しなきゃならない問題にならず、結局寅子は適度にお金持ち…。
TVドラマを観る習慣がないので、ドラマってこんなもんなのだろう映画みたいに視聴者を長時間物語に釘付けて居られないしね、わたしが慣れないだけだ…と思いながら、子供と観れて、自然に話題にできることはものすごいありがたいのよね。
拒絶されない程度の社会問題見本市でもいい。朝ドラでたくさんの人に見てもらって、「ほら、あの登場人物がこんなこと言ってたでしょう」と話しやすくなるのはとてもいいことだな〜と思うのですよね。
見本市ゆえ、解決の糸口を作るのがぎゅっと濃縮された決めゼリフだったり、象徴的なシーンだったりするのも、ドラマの魅力なんだろうな。