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人格から証言を剥ぎ取って、言葉だけを再構成するってこと?

物語を描くときはたしかに、作家側には集めた情報を再構築するプロセスがあるけど…
そこは再構築する作家側に人格があって、「リアル」とはそこに担保されているのでしょう。

読む側は作家の視点を通して、物語を味わい、「リアリティ」を感じる。
そこで感じる切実さも欺瞞も、作家に依拠する。

生成AIは作家じゃない。
文章を作成した後、なぜそれを書いたか、AIはもう説明することができない。
自我、人格という輪郭を持たないので、理由が生まれない。過去や未来と接続しておらず、常に現在の情報を組み換えるのだけなのだから。

(つづく)
tokyoartbeat.com/events/-/The-

人格をもたない生成AIに再構築された「証言」。そこに、受け取る側が感じる「リアル」は、他者の人格を通さない「リアル」である。
そのリアリティは自分の人格に依拠するのみになる。

それは「リアル」だろうかね。
すでに知っている感覚の再構築なんじゃないかね。

リアリティとはなにか?というテーマだとすると、面白い取り組みだと思う。街なかの日常会話を集めて、「新たなリアル」を表現するだけでも、かなりアートとして機能すると思う。

でも、この題材を扱うのは危ない。
そこには、剥ぎ取ってはいけない他者の人格がひしめいているのだから。

主観があると証言としての価値が下がるという主張とも取れる。

じゃあなんで、被災地で被災者の「大変です」「辛いです」「びっくりしました」とかの声を拾って、他所の人たちに伝えてるの?

いやいや、コンセプト見ただけなのに頭が沸騰しちゃったぜ…

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