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サリー・クルサード「羊の人類史」
森夏樹訳 青土社

3分の1位まででとても面白かった部分……それが古来より伝わり、ブリテン島周辺で多くのバリエーションが記録されている〈羊飼いのスコア〉!
ヤン・タン・テセラという数え歌。

文字通りに羊の数を数えるためのもので、1から20がひとつの区切りとなっているのだけれど、その音がなんとも流麗というか呪文みたいで記憶に残る。

1がヤン、2がタン、3がテセラ、
4がペセラ、5がピンプ、6がレセラ……

そして10のディク、まで到達すると、次の11は「ヤン・ア・ディク」即ち10+1ということになるのだが、15のバンフィットになるとまた別の区切りを迎える。
16が「ヤン・ア・バンフィット」……なのでつまりは15+1という考え方。
これ面白くないですか?
その次の区切りが20、ファゴット、でおしまい。

5 ピンプ
10 ディク
15 バンフィット
20 フィゴット

……と、5の倍数のときに他とは末尾の音が異なる語を持ってくることで、これはロープにつけた結び目の印みたいな使い方ができるのだ。
歌うような声が羊たちの合間を縫って、踊るように群れを数える。

ちなみに「ヤン」は英国ヨークシャーで、1を数える方言として今でも残っている。

にゃ~
上の投稿文中の「フィゴット」であるべき部分が1か所だけ「ファゴット」になっちゃってて。
本当にすみません(´•ω•`)

ファゴットは楽器ですね!
ひつじ数え歌の20は、フィゴットです……。

毛を刈るんじゃなくて着せる時期が来た

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