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ザ・クリエイター見た。
人型AIが活用されてる近未来の戦争の話なんだけど、その戦争の前提が引っかかってしまって、終始「アメリカの作った映画だー!」って感じだった。
謎チョイス日本語フォント、謎日本語、かと思えば龍角散ダイレクト、ドンキホーテ、迫りくるハンスジマー。
章タイトル?やエンドロールのキャスト(英日併記)の日本語部分が演芸筆みたいなフォントで出てくるのでなんでそれ!?って面白かったんだけど、制作側からは流麗な筆記体みたいに見えてるのかな…
fonts.adobe.com/fonts/ta-engei

でっけー風呂敷広げて一部分だけをたたむので、他の部分は??の気持ちが残る。たたまれたミクロの部分で満足できるかどうかで評価が分かれそう。

引っかかったとこいろいろ めちゃネタバレ 

・「AIがLAで核爆発を起こし100万人が亡くなったので西側はAIを殲滅すると決めた。一方ニューアジアはAIと共存を続け、このあいだで戦争が起こっている」←手放すべきはAIではなく核では?としか思えず、核を手放す発想のない国の作った物語だな〜〜
・だって核爆発はAIがいなくたって、人間だって起こせるでしょ
・しかもこの核爆発、実はAIではなく人間によるヒューマンエラーだった(のをAIになすりつけている)というかなり最悪の事実が途中で発覚するのだけど、じゃあその真犯人を見つけて戦争そのものを無効化するのかなと思ったらそんなことは全くない。AIは無実であると主人公が知って終わり

・西側部隊NOMADはAIを気味悪がり、見つけ次第破壊している、が、西側の武器に手足の生えた爆弾搭載R2D2みたいなやつがいて、人間が「あっちに行って爆発しろ」みたいな命令を話しかけると、それを受けて走り出す…それはAIじゃないの!?え!?殲滅すべきAIとそうじゃないロボット(?)の線引きが不明

・NOMADの攻撃がかなりダイレクトな侵略で(侵略される側の人間がアジア人なのもまた…)絵面がけっこうきつい。これは自分がアジア人だからなおさらそう感じるのかもしれない

引っかかったとこいろいろ めちゃネタバレ 

・侵略と共存の話なのかと思ったら生命倫理も絡んできて、しかしとくに深掘りはせず、人間の生命維持装置を即断で切ったりAIをオフにしたりスタンバイさせたりAIも胸に穴があけばだめになるけど渡辺謙だけは元気だったりする

・主人公は死にはするけど子供(AI)は生き残って、いろいろ危機には直面するけど大元の動機だった妻(のAI)とも再会できて、ハピエンだな〜

・けど世界の方はこれで戦争終わるしAIとの共存も進むねとはまったく思えず…NOMADは地上にもいるだろうし、アルフィーがいくらオフにしてもまた新しい兵器を作るだろうし、アルフィーが成長して力を増せば増すほど、アルフィー≒AIを脅威として排除しようと躍起になるのではないでしょうか……

・「AIが核爆発を起こしたからAIを殲滅しなければ」が通るなら、「人間が戦争を起こしたから人類を滅亡させなければ」にならない??
・たたまれてない広大な風呂敷に希望が見えなさすぎるよ〜
・NOMAD≒アメリカ=制作サイドをはっきり侵略者・悪として描いたのはすごいと思う

アメリカがデトロイトビカムヒューマンを作るとこうなるのかなって思いました。
というかデトロイトビカムヒューマンをあまりフランスの視点で見ていなかったことに気づいた。黒人奴隷の話でもあるけど、王政に抵抗する革命の話でもあるよね、きっと、たぶん…

インターネット的に重要なこと書き忘れてた!
犬が危険な目にさらされる場面が何度かあるけど犬は無事です。

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