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そごう・西武労組の寺岡泰博委員長が書いた『決断 そごう・西武61年目のストライキ』、
私は寺岡さんと考えが違うところが多いなと思いながら読みましたが、おもしろい本でした。
(百貨店マンとして誇りを持っている方の気持ちは、私にはやや共感しづらかった・・・)。
個人的におもしろかったのは多額のマネーを背景にした会社の買収と納得できない役員人事によって、自社のあり方が劇的に(悪い方向に)変わっていくことに、従業員の側がすごく違和感・危機感をもっていくところでした。
当時、伊藤邦雄・一橋大学名誉教授がセブン&アイホールディングスの役員にいて、伊藤氏の教え子がやたらと関わってくる感じで物事で進められ、そして、彼らが進めていったそごう・西武の売却は、そごう・西武側に不利な条件を押しつけられる形でおこなわれたこと、などおかしな点が多かった、というようなことが書かれていたと思います。
(読んだのが数ヶ月まえなので、ややうろ覚えです。まちがって覚えていたらすみません)
最近では朝日出版社の件もありましたし、
こういうふうに経営側がいきなり会社組織を売り払おうとすることは、今後もどんどん起こるのだと思います。
働く人と彼らを支持する市民はどう抗していくのか、闘い方を考えなければならないと思っています。