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何日か前、映画を見るためにアマゾンのプライムビデオにアクセスすると、「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(以下「あの花が」と略)という特攻が題材の映画がトップページに表示され、その後数日間変わらず表示され続けました。
トップに表示されていること自体が一定の「お墨付き」となり、この映画を見た人は多いと思います。
"#1 日本"と出ていた日は、日本のアマプラ内の日本映画でその日一番見られていたのでしょう。
以前、あるブログで「この映画の主人公の「タイムスリップ」自体が、主人公が「父の死」を乗り越えて内面的な成長をするための「夢」であると解釈でき、全体的には”反戦映画”と解しうるが、若い人がそう受け取るかどうかは危うい」という趣旨の評を読みました。
確かに、特攻をじかに賛美する場面は出てきません。「今の平和は、尊い犠牲のおかげ」などのクリシェも一切出てこず、現代から1945年にタイムスリップしてきた主人公は「でも、”無駄死に”じゃん」という視点を最後まで持ち続けます。
しかし、だからこそ、これほどよく出来た特攻”理解”への「入り口」があるだろうか、と思いました。
現代に戻った主人公は、自分は恵まれていて幸せなのだと気づいて、自覚的に生きようと決意、
(つづく)