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フランス。

1930年代、ヨーロッパでファシズムが台頭し(独でナチスが政権をとったのは1933年)、それに対抗するために左派が手を結んだのが、「人民戦線」(Le Front populaire)です。

彼らが選挙で勝利して組閣したのが社会党のレオン・ブルムを首相にした左派政権の「人民戦線内閣」。

このときの左派政権によって、労働者が夏休み(バカンス)を1ヶ月とれる、フランスの福祉制度が実現しました。

さて、先日のEU議会選挙においてフランスで極右がだいぶ勝ち、中道右派のマクロン政権は急遽、国民議会を解散して総選挙を行うと決定しました。

左派は、1930年代を念頭に、「新しい人民戦線」(Le Nouveau Front populairee)として統一候補を出し、選挙で闘うことを決定。

マクロン首相が「ブルムは墓に戻れ」と言ったのは、1930年代のように、左派が政権をとることが現実的になってきたからです。

「新しい人民戦線」をまとめているのは、「服従しないフランス」(La France insoumise)のメランション。

社会党があまりにも「中道」化しすぎて労働者・民衆の受け皿ではなくなり、その結果、「中道」化しなかった左派の「服従しないフランス」の存在感が明確になったのです。

<訂正>

誤:「新しい人民戦線」(Le Nouveau Front populairee)

正:「新しい人民戦線」(Le Nouveau Front populaire)

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