なんとなく、新聞の縮刷版を見ていたら、alcのEnglish Journal1987年4月号の広告が目にはいりました。
「中曽根発言にモノ申す 日本に来た初めての黒人大統領候補 ジェシー・ジャクソン師」と書かれていたのです。
English Journalといえば「ハリウッド人気俳優のインタビューで英語を学ぼう」みたいな記事ばかりだと思っていたのですがこんなふうに米国の黒人活動家が中曽根批判をするインタビューが載っていた時代もあったのですね。
現在、あまりにもいろんな表現物から「政治」が抜きさられてしまい、「政治」を扱うのが特別なことであるかのように肩肘張って考えられがちです。
でも、普通に私たちが生きているなかに当たり前に「政治」は存在しているのに、表現内容から消し去っているほうが不自然です。
この「中曽根発言」は、おそらく1986年の
「しかも日本はこれだけ高学歴社会になって、相当インテリジェントなソサエティーになってきておる。アメリカなんかよりはるかにそうだ。
平均点から見たら、アメリカには黒人とかプエルトリコとかメキシカンとか、そういうのが相当おって、平均的にみたら非常にまだ低い」
という発言と思われます。当時の英語学習者がこの発言の問題にちゃんと向き合うべきなのは当然ですよね。