ルポ「遺骨は叫ぶ」(全35回)。
全国の強制労働の現場を野添憲治氏が訪ねた連載で、
その2回目が群馬の岩本発電所です。
http://eigyou.korea-np.co.jp/j-2007/06/0706j0327-00001.htm
「完成を急ぐ作業だったので、仕事は苛酷をきわめ、落盤死、転落死、トロッコへの衝突死などが多発」
「朝鮮人や中国人が利根川出張所の現場に来た時から、健康状態は悪く、「すでに極限状況であった。当時、食料は非常に粗悪で、かぼちゃ、とうもろこし、さつまいもなどが主食であったが、それすらも満足には食べられない慢性的な飢餓状態にあった」
「作業の合間に水を飲んでは飢えを凌いだというが、これも監督に見つかると、棍棒で殴られた」
最後は
「2004年に県立公園「群馬の森」に、群馬県内に強制連行されて犠牲になった朝鮮人の追悼碑「記憶、反省、そして友好」が建てられた」
という文章で締めくくられています。
1944年当時、この工事を請け負ったのは「間(はざま)組」。
今でも存在するゼネコンです。
全35回の目次はこちら
http://eigyou.korea-np.co.jp/j-2007/06/0706r200.htm
(連載は『遺骨は叫ぶ 朝鮮人強制労働の現場を歩く』として社会評論社で書籍化)。