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神谷丹路『韓国歴史漫歩』という本があります。神谷丹路さんが韓国の各地を訪れ、様々な「日本」の「跡」を辿る紀行エッセイで、韓国文化院が出していた雑誌にした連載の書籍化だそうです。

その本の済州島の章では
「戦争末期、本土決戦のための準備が済州島で本格的に行われていた。沖縄の次は済州島が決戦の地になる予定で日本軍は準備していた」ことが書かれています。
書籍版のあとがきに、連載時にその回を読んだ塚崎昌之さんが具体的に調べて戦争のときに済州島がどのような役割を果たしていたのかを論文にした、と書かれていました。

塚崎さんの論文
「「本土決戦」体制と朝鮮半島南部・済州島」(『地域のなかの軍隊 7』所収)では、日中戦争が始まると南京や上海への爆撃機が済州島の飛行場から飛び立っていったこと、戦争末期には特攻艇「震洋」の発進基地や作戦続行のための巨大な地下壕建設が密かに行われていたことなどが書かれています。

私たちは、
「四・三事件」などが起きる、そのずっと前から日本が済州島でどんなことをしてきたかもっとちゃんと知らなければいけないなと思いました。

そうした意義深い仕事を精力的にされてきた塚崎昌之さんが亡くなったという記事に驚いています。
ご冥福をお祈りします。

asahi.com/articles/ASRBF7KZ2RB

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