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ところで、SHOGUNのエミー獲得を祝して『モータルコンバット』の地上波放送とかないんですかね?
冗談でもなんでもなく、あの作品のアジア考証こそSHOGUNへ続く大きな一歩のひとつだと思う。それを可能にした支柱が真田広之という部分も含めて今また見直されるべき作品でしょう。

例えば『オッペンハイマー』はすごく金も手間暇もかけて作られた作品だけど、語学の天才であった彼がオランダ語で講義する場面の台詞は実際にはオランダ語としての体をなさないもの(ネイティブスピーカーが聞いてもまったく理解できないレベル)だった。
ことほどさように、ハリウッドにおいて英語以外の言語は軽視されているし「正しいかなんて誰も気にせんやろ」のレベル。世界公開する作品でもそう。なのに『モータルコンバット』は、話者の少ない東アジア言語である日本語と中国語をいずれもネイティブのキャストが話している。これはすごいことなんですよ。
こういう実勢があればこそ、台詞の大半が字幕というSHOGUNにも繋がり得たわけです。

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