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録画しといた『映像の世紀』カラシニコフ回を鑑賞。カラシニコフが開発者の名前であることさえ知らなかったので勉強になった。
農家出身のカラシニコフは道具は丈夫で簡単に使えるのが一番と考え、部品を極限まで減らした単純な銃を開発。緻密でない単純な作りゆえに製造も簡単、組み立ても簡単、操作も簡単、砂や水が入っても故障しない、安くて丈夫な最強の銃になる。
ベトナム戦争で解放戦線はソ連の支援によりカラシニコフを手に入れ、米軍は最新鋭のM16を大々的に投入。しかしM16は精密ゆえに過酷な自然環境で故障ばかり起こし、故障を直そうとしている間に銃撃される兵士が続出。一方でカラシニコフはジャングルで雑に扱っても威力を発揮し続けた。
ソ連最強の武器だったカラシニコフはやがてロシアとアメリカによって世界各地にばらまかれ、子どもでも数時間で習得できるほどの操作/手入れの単純さから、大量の少年兵を産み出すことにも繋がった。
番組は「カラシニコフがなければ人間は他の武器を使うだけだ、問題は武器ではなく人間だ」というカラシニコフの言葉をもっともらしく引用するけど、そういう言い方って核兵器廃絶でも「悪いのは核兵器じゃなくて使う人間」と廃絶を抑止したりするので真面目に聞かない方がいいよと思った。

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