長い上にどうでもいい『VIVANT』批判
今Netflixで見てる『殺人者のパラドックス』は小規模な話だし韓国の配信作としては平均的なクオリティだと思うけど、それでも一般家庭の美術ひとつでオッ!と思わせる魅力がある。なんていうか画面作りが4K解像度。でも日本の映像作品は一目見てルックが圧倒的に貧乏臭いんだよ。美術も衣装もカキワリに見える。せっかく予算があっても映像密度はスカスカなまま規模だけ大きくする方向に行くのね。韓国作品が一億かけて一食を充実させるとしたら、日本のダメ作品は居酒屋クオリティのまま品数だけ増やすことを考えちゃう。手を広げることだけが豪華さだと誤解してる。
配信サイトはどの国のどの規模の作品も同じ手段と金額で見れるんだよ。予算に関わらず同じ地平で戦わなきゃいけない。日本基準で金をかけたところで国際的に見れば予算は少ないんだから、スケールで勝つなんて絶対に無理ですよ。小規模でいいからオリジナリティのある世界を濃密に作り上げ、脚本にしっかり手間と金をかけ、キャスティングも国内のネームバリューじゃなく実力重視で新人を発掘する必要がある。
でもそういうこと全然やってないじゃん。ひとつもやってないじゃん。だからヒットする要素がないじゃん。だからヒットしなかったじゃん当たり前体操!