女性だけで見に行けないのは社会全体の様々な女性差別の結果だから、実は社会がものすごく根本的に変わらない限り、映画界にも大きな変化は起こらないのかも知れない。
また、Netflixで配信されてる自伝的ゲイ映画『コバルトブルー』には、海外のクィアな作品を見たくても映画は家族一緒に見るものだから無理だったという描写が出てくる。マイノリティが独自に映画文化を作っていくこと自体が難しい状況なのだと思う。
ただ、配信サービスの広がりによって個人が好きな映画を一人で見る環境が広がり、また外国映画を見る機会も急速に増えた。コロナがこれに拍車をかけ、若い世代が既存の国内映画に満足できなくなっているのはとても大きいだろうし、こういう現状が良いほうに影響してほしいなと思う。