『RRR』私自身は、いろいろ不足点や危ういこところもある作品だと思うし、推すことに葛藤を抱えながらでも熱烈に愛さずにはいられない!って感じなんだけど、大衆的な評価を得てブームが加熱と共に、批判どころか疑問を呈するのさえ難しい雰囲気になっているのがヤバイなと思う今日この頃。
踊ってみた系の動画で、エンディングに出てくるインド解放運動(当時はまだ独立運動という言葉が使われていなかったそう)の旗の代わりに日の丸をあげてる動画を見てしまい、さすがにブチギレたし、これに批判皆無のファンダムは危険すぎる。
『RRR』を植民地主義に反対する映画として見るなら、日本は言うまでもなく悪役側であり、無惨に死ななければいけない側である。イギリスは(不十分ながらであれ)自国の悪の歴史を認識しているから極悪に描かれてもヒットしてるんだろう。けど、日本の観客の多くは、植民地主義なんて他人事だと思っているからこそ、単純にフィクションとして楽しめてしまっているんじゃないだろうか。