今日のニュースを見て、数日前の今年初めての夢を思いだした。
わたしは、健診の結果を聞くために医師の前に座った。モニターから視線をはずし顔だけわたしに向けた医師が、顎をしゃくるようにいう。
「妊娠です」
間髪いれず看護師が畳み掛ける。
「おめでとうございます」
「え? わたし男ですが」
「わかっていますよ」
「じゃぁ、冗談ですよね」
「いえ、間違いありません」
「だって、せんせ」
「異次元の少子化対策ですからね。初めてですか」
「当たり前でしょ!」
「初めてのことでしょうから、あとのことは、助産師から聞いてください」
「こちらへどうぞ」と看護師が開けたドアの向こうの白い壁が目にはいったところで覚めた。
異次元のと、ものものしい言いようだが、お手当てちょっぴり増額ね、で、終わりでしょ?
成人の日を迎えたみなさん、おめでとう。君たちの未来に幸多からんことを。
抱負をぶち上げるほどの人間ではないので、ひとさまの迷惑にならぬような「じじぃの小妄想」
#4000万の使い道
ぽっぽした金をなにに使ったのさ、そのうらさん。
壁に向かってぶつぶつ言うのが好きな路傍のおっさん。