ハンルス
同僚との会話のなかで、先日、コスチュームプレイをしたという話題が出て、「あれはあれでそそる」「盛り上がるよな」「いつも同じだと飽きるし」などと彼らは言う。なので今、週末を過ごしに来ている隣の男に「お前さ、興味ある?その、こすちゅーむぷれいとか、」ルスは声を掛けてみることにした。言っている側から気恥ずかしくなり、最後は自分の声も聞こえないような有様だったが、ハンの耳には届いたらしい。2、3度、目を瞬かせた後、「興味がないと言えば嘘になる。が、別にシなくても支障はない」そう肩を竦めてみせる。「だけど、いつもと同じだとほら、マンネリとか、するんだろ?」「俺の、触ってみろよ」俺の、なんだって?真昼間、しかもまだ朝の10時からナニをしているんだと眉を顰めるも話を振ったのは他ならぬ自分だ。5分前の自分にあらん限りの悪態を吐きながら、「ほら、」と言われるがままにハンの股ぐらに手を伸ばす。指先で触れただけでもわかる。硬い。臨戦体制だ。「なんで??」「お前がコスチュームプレイとか言うから」「コスチュームプレイしてないぞ?」「どんな格好のお前にも欲情するんだよ、俺は」「いつものスウェットだぞ?」「最高にそそる」続きは目の前の男の口の中、舌と一緒に絡め取られてしまった。