ハンルス
歴代のお相手たちから「距離を感じさせる」「プライベートに踏み込ませない」「何事にも淡白」等々、散々な評価を受けていたというルス。「だから、最初に言っておく。俺はお前にもつまらない男かもよ?」幻滅させたらごめんなと付き合うときに忠告はされたハン。だったが、これはどういうことだ、と目の前の光景に熱い息を吐いた。
下から伸ばされた腕に頭を抱えられたかと思えば、舌を貪られたし、腰の方も先ほどから両足にぎゅうと捕えられている。「もっ、もっと、おまえのぜんぶ、くれ」必死に自分を求めてくる姿に目眩さえ覚え、「ッ、どこがだよ」ずるい奴、背筋を駆け上がってくる強烈な快感のままに腰を進めた。