一兄、その見た目はおとぎ話の挿絵に描かれるような王子様や貴公子染みているし、就任当時、顕現した彼にディズニープリンスみたいと言った審神者。舞い散る花びらのなか、小さく首を傾け、まつ毛をす、と伏せながら、左様ですか?と柔らかく微笑むのでますますその気持ちを深めた。ものの数ヶ月後、いや、そうか?と引っ掛かりを覚え、一年後、「見た目詐欺なところがあるよね?」と見やる審神者「はて、何のことですかな?」を隣にあのときと変わらず、きれいな微笑みでけれど少し違った顔も垣間見せているような彼が茶を啜っていた。ぐらいの一兄もすきですよ。