ルスに「ピアノを弾いてくれよ」と言うし、なんならピアノを買おうとさえするハンに、そんなに好きなら、と自分が好きなピアニストのCDを貸し出したものの反応は期待したほどでもなくて。「どうだ?」恐る恐るその横顔に話しかけると「俺はお前の弾くピアノが好きなんだってことがよく分かったよ」だからやっぱり家にピアノの置こう、と彼はいとも簡単に言う。「STEINWAY&SONSか?YAMAHAか?それとも「待てって、ピアノは高いんだぞ??」」「でも、お前がここで弾いてくれるんだろう?」なら安いものだと笑うハン。
そうして、ハンルスの家はルスの好きなもので埋まっていくのだった。