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「生まれ変わったら男と女どっちがいい?」と聞かれて、こういう質問っていつもビクッとしてしまうんだよな。自分のジェンダーアイデンティティに関わることだからか、またはそこで性別をジャッジされてる感じがするからか、それともそこからジェンダーバイアスバリバリみたいな話題になった時にどう答えたらいいかわからないからかもしれない。
私に聞いてきた人は女性で、その質問を別の人にされたときに「男」と答えたら、「女性で『男』と即答した人はあなたが初めて」と言われたのだそうだ。
「なんで男がいいんですか?」と尋ねてみたら、「男ってサッパリしてて云々、喧嘩しても次の日には普通に仲良くしてて云々、女だとそういうわけにいかないし云々、女相手だとちょっとした言葉だけで仲がこじれて云々」で、
「人による〜〜〜〜〜!!!」
と心の中で叫んだけど、特に深い付き合いの相手ではないので「そうなんですね〜」と答えておいた。やっぱりジェンダーステレオタイプの話になるんじゃん。

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ちなみに私の答えは「どっちでもいい」。昔は「生まれ変わるなら男」と思っていた、だってジェンダーアイデンティティが男で「出生時の性別も男性に割り当てられた状態」を経験してみたかったから。
でも今回しばらく考えて「うーん、どっちでもいいかな〜」と答えながら、あー私どっちでもいいんだなーって思って、自分の変化を面白く思った。
予め「どんなジェンダーになるか」を選べたところで、何も決まらないし。男に生まれたとしてさっぱりした男になってさっぱりした人間関係の中で生きられるかもしれないけど、ねっちょりした男になってねっちょりした人間関係の中で生きることになるかもしれないし。
もちろん社会の中でその属性の人が置かれがちな立場はあるけど、なんか自分個人としては何でもいいかもしれない。「生まれて何かになったとしてそれはもうそのときでそれで生きていくんで…」とかゴニョゴニョ言ってたら、「どっちでもいいというのはいいですね!」ってなんか褒められたっぽかった。

シスジェンダーに生まれたかったとグズグズ思うこともないわけではないけど、たとえば今の父親のもとでシスジェンダーの「男」に生まれてたら、「男らし」くなれていたらきっと有害な男らしさ満々の男に育っていたと思うし、「男らし」くなれていなかったら虐待されて大変だったと思うし、まあ今の父親のもとで「女」に生まれたことにデメリットもたくさんあったけど、何が良かったかなんてわからんしなあ、と思ったりする。

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