米国テキサス州の民主党下院議員シーラ・ジャクソン・リー氏が74歳で死去というニュースを読みました。1994年に初当選。
washingtonpost.com/obituaries/
6月19日を奴隷制終焉記念の祝日とする法案(2021年可決)の主導的提案者。
また、1994年に制定され、2019年に失効した「女性に対する暴力法」(VAWA)の2022年再有効化を主導。家庭内暴力、性的暴行、ストーカー行為などから女性を保護する法律。再有効化によってLGBTQI+の被害者、移民、先住民族の女性の被害への支援が明文化されたそうです。DV加害者の銃の入手規制、および、軍隊での性加害を防ぐための軍規改正といった動きにも繋がっています。

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いっぽうで、シーラ・ジャクソン・リーの議員事務所は離職率トップクラス。スタッフの叱責や解雇をめぐって批判されたこともあるそうです。
彼女は1950年、ニューヨーク州のクイーンズ生まれ。父親は1940年代にマーベル・コミックのアーティストでしたが、世界大戦に従軍していた同僚たちが職場復帰したため失職。その後、病院の看護助手として働いていました。母親は看護師。
ジャクソン・リーは白人ばかりの公立高校に通い、1968年にキング牧師が暗殺された後、ニューヨーク大学で黒人学生向け奨学金が設立されたために大学に行けることになります。イェール大学に転校し、夫と出会って結婚。
ヴァージニア大学卒業後、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件(1963年)の調査特別委員会で働きます。その後、テキサスへ移住して弁護士として活動。地方判事に3度立候補するが落選。市議会議員を目指し、1989年に当選。
まさにアメリカの戦後を生きてきた議員かつ法律家だったようです。

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