アンナ・カヴァン「鳥」(山田和子訳、『アサイラム・ピース』収録)を再読しました。自分がなぜ動物(not人間)が好きかという理由のひとつもコレです。
“不思議なことに、窓の前に立っている時だけ、私は安心感を覚えることができた。鳥たちを見ている間は、生への仮借ない攻撃を受けずにいられた。私にとって一種のセー フガードになっていたのは、この野生の生き物たちの人間に対する無関心さだった。 ありとあらゆるものが危険で敵意に満ち、ともすれば痛苦をもたらす世界で、唯一、 この鳥たちだけは私に危害を及ぼすことがない。それはおそらく、彼らが私の存在に気づいてすらいないからだろう。鳥たちはまさしく、私にひとときの安らぎを与えてくれる避難所だった。”

フォロー

カヴァン「頭の中の機械」より。
“「待って――待って! あと一分――あと一分だけ、あの緑のキツツキを見ていさせて!」私は懇願する。だが、私の手はすでに機械の指令に従い、いつもの忌まわしい作業を始めている。”

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。