Electric Literatureで英語のホラー?短編を読みました。
ブラジル出身のアマンダ・リマ “My Ghost Is a Better Daughter Than Me”(私の幽霊は私より良い娘)は、アメリカ在住の作家と故郷の母親との電話のやりとりを通じて、子供が親に対して感じる罪悪感やわかりあえなさを克明に書いています。
母親が「あんたの幽霊が出た」と主張するけど超常的に怖い話ではなく、治安や政治が良くない故郷から自分のみが逃げてきた感覚の迫真さが怖いです。
electricliterature.com/ghost-s

フォロー

一部を翻訳紹介します。母娘トラブル話注意。 

(承前)しかし徹底的にイヤな話というわけでもなく、母親からオレオレ詐欺に遭った話を聞かされるくだりはいかにもそれっぽいし、もはやシチュエーションコメディ的でもあります。

娘を誘拐したぞという電話(背景にはお母さん!と泣き叫ぶ女の声)に対して
「だから言ってやったの『あら、どこでうちの娘を捕まえたんです? あたしはここでずっと座ってあの子を待ってたの。毎日ずっと待ってた。でもあの子は全然帰ってこない』」
(略)
「後ろで泣いてる女の子はそりゃワアワア大騒ぎで嘘泣きしてたのよ。泣いて気を引こうとするタイプ、わかるでしょ? 小さい頃のあんたと弟みたい。だから言ったわ、『その子に、しょうもないことしてないで老いたお母さんに電話しなさいって言ってやって』」

※この後、電話のやりとりを語り手の弟がスマホで録画していて、その動画がSNSでバズっている話題を聞かされます。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。