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英語圏における単数they使用への反発 

ところで「新発明」は、既存の文化・習慣・言語の侵略や破壊であるとしてだいたい各地で反発に遭います。
かつてRocket Stack Rankという短編SF小説専門レビューサイトがあったのですが、ここのレビュアーのひとりGreg Hullender氏は、単数theyを使った作品に対して都度それをクソミソに批判し、評価の星を減らす行ないを続けていました。また、作者や登場人物を作者の意図と異なる人称代名詞で記したレビューも多々あったそうです。
ノンバイナリー and / or トランス当事者を主体にしたSFF作家たちが連名で批判の公開書状を出しても、当初Hullender氏は自分はゲイとして昔から権利活動に携わり理解がある、差別の意図はないという姿勢でした。最終的に同サイトは謝罪文を投稿しましたが、結局あまり理解していないのかなと感じさせる残念な弁解も含まれていました。
なのでリンク先の閲覧にはご注意ください。
rocketstackrank.com/2017/11/ap

単数theyへの反発・余談 

これは氷山の一角にすぎず、文芸界のそこかしこで発生していましたし、言葉のように深く自己や文化に根づいたものをおもいっきり変えるって、そりゃ受け入れられない人も出ると思うのです。

私はRSRはごくたまに読んで参考にしていました。読んでいたサイトでこのようなことが起こるのも、自らのセクシュアリティのために長年戦ってきた人が他人のジェンダーのありかたは全く許容できないのも(時々見かける事例とはいえ)ショックでした。
また、似たようなことが本邦で起こった場合、はたして謝罪という結末になるだろうかという良くない考えも頭から離れませんでした。本件について言及している人を日本語圏で見かけませんでしたし……。

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