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シオドア・スタージョン『夢見る宝石』(川野太郎訳、ちくま文庫)
いよいよ新訳が出ますね。10月の終わりごろ、出版社のPR誌「ちくま」に本書にまつわる私のエッセイが掲載されるはずです。

自分のエッセイより引用します。
“少年が超能力を隠し持ち、使いこなし、成長し、危機を切り抜けてヒロインたちを救う。こんなに王道な話だったかと私も今回読み返して少々驚いたくらいである。また、読者をぎょっとさせ、どきどきさせるように作られている。しかし本書には思いがけない複雑さがひそんでいる。たとえばサーカスに加わったからといってホーティーの身が安全になるわけではなく、むしろ一座を率いる恐ろしい男に決して本当の彼や力を知られぬように注意しなくてはならない。端的にいえば、この小説には疎外される経験やアイデンティティの確立、居場所探しといった多かれ少なかれ誰もが思春期に直面する経験と重なる。それがどれだけ響くかは読者のあなた次第だ。”

×:この小説には
○:この小説は
デジタル原稿ドラフトの直しそびれが……

翻訳家の川野太郎さんの訳者あとがきを読んで、自分以外にも若い頃この本が刺さった人がいるのね!と思ったのでエッセイにはそのことを書きました。

発売中のシオドア・スタージョン『夢みる宝石』新訳(川野太郎訳、ちくま文庫)について、書評兼エッセイを書きました。PR誌『ちくま』2023年11月号(10月30日刊予定)に載ります。

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