2023年9月から、英国SF協会(BSFA)が刊行する批評誌Vectorの編集長に就任したAlexander Phoenixは、2022年に同誌のギリシャSF特集を監修した人。2021年、2022年にはアーサー・C・クラーク賞の審査員を務めています。SF研究者や司書としての一面を持ちます。ギリシャ・キプロス系のクィア男性。
英語でSFファンタジー短編を執筆する作家でもあって、重く濃厚な作風です。男性性やゲイをテーマのひとつにした悲劇的な作品が多い印象でしたが、最近はどうでしょう。(1年読まないうちにだいぶ新作が増えている……)
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英国SF協会は、世界のどこの人でも協会員になれるし、英語の本ならどこの国の市民の作品だろうとBSFA賞にノミネートできるようにしています。積極的に“英語圏の賞”に変わることで、人手不足や高齢化を乗り切ろうとしているのは明らか。だからこそ、米国在住のAlexanderも会誌の編集長に登用されるわけです。

柔軟さや、どんどん新しい人にチャンスを渡す姿勢を見習いたい。

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