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藤本和子『砂漠の教室 イスラエル通信』(河出文庫, 2023, 初出1978)を読んだ。すみずみまで明瞭で鋭いエッセイ集。当時37歳だった著者が、アメリカ生まれのユダヤ人である夫と共にイスラエルでヘブライ語学校に通った体験談が中心です。
しかし料理のレシピもあれば、米国や日本で受けた不妊や子宮内膜症の治療のパートもあり、論考もあり。生存やアイデンティティについて広く取り上げた本という印象です。
漠然とした「イスラエル」だけではなく、どの国出身のイスラエル人であるか(インドの人もいる)、イスラエルのアラブ人、日本と朝鮮の関係性の話もなされています。おすすめ。
kawade.co.jp/sp/isbn/978430941

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