以下に、『野中モモの「ZINE」 小さなわたしのメディアを作る』(晶文社)の著者で、長年ZINE文化を観測・応援している野中モモさんの発言を引用します。

>「ZINE」は、英語では一般的に、「個人または少人数の有志が非営利で発行する、自主的な出版物」を指します。
>日本では輸入された概念になるので、妙におしゃれであったり、スタイリッシュなものとして紹介される場面が多かったのですが、本来そうとは限らない、もっと幅の広いものです。自由に好きなことを書いていい、「自主的」ということが重要な点だとずっと主張してきました。

(「未来の生活を考えるスクール」第5回開催レポート 自分のためにつくること 2022.02.18)
akitacc.jp/article/220218/

野中さんは、新宿のラバンデリアで月次のZINE制作・持ちよりの集いZINESTER NIGHT PARTYを開催されていたはずですが、コロナ禍中に会がフェードアウトしてしまった様子です。

リソグラフ施設がやっている冊子作りのワークショップはたいがい有料なんですよね。

文学フリマやコミティアなどの大型イベント、近ごろは出店される同人誌が中身からデザインに至るまでしっかりさたものが多く、気軽に作ることに気おくれが生じる面も出てきたと思います。
大勢の中で埋もれないセミプロフェッショナル性が必要になってしまったというか。そうなると、もはや個人がひとりで気軽に完成させられるものではないですよね。
もちろん気軽なコピー本を出しているサークルもありますが……。

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