SF作家のコリイ・ドクトロウが、SNSサービスのライフサイクルについて語っていました。(初出はローカス2023年1月号)
目新しいことは書いていませんが、タバコのたとえに納得しました。
>喫煙をやめるということは、ニコチン離脱症状という負荷の大きい「切り替えコスト」に耐えきるだけでなく、喫煙場での社交的な仲間意識、そこでできた友人、将来そこでできるかもしれない友人を手放すという痛みを伴う「切り替えコスト」と闘うことも意味します。
>SNS最大の「切り替えコスト」は新しいアプリをインストールし、パスワードを新規に生成することではなく、コミュニティ――河岸を変えれば失う家族、友人、顧客なのです。
(以上拙訳)
https://locusmag.com/2023/01/commentary-cory-doctorow-social-quitting/
「切り替えコスト」は自然状態でもを存在するけど、サービス提供企業はユーザーが離脱しづらい仕掛けを作りがち。
ドクトロウは、FBは競合他社に積極的に訴訟をしかけたし、TwitterはAPIの利用を制限してきた(筆者註:……ので公式アプリ以外の選択肢が減り、アプリやブラウザで公式の仕様変更から逃れにくくなった)ことで、ユーザーを囲いこんだ(ロックイン)という話をしています。