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岩川ありさ『物語とトラウマ: クィア・フェミニズム批評の可能性』(青土社)は博士論文を元にしているそうで、丹念に取り上げた作品の内部に分け入っていく本です。なおかつ、ご自身のトラウマや、物語の効能・必要性にも踏みこむ、スタンダードだけど特異な書かれかたをしています。

“沈黙や叫びは文学の一形態であり、それ以外の表現では伝えられない、トラウマについての証言である。読むことと書くことはときに暴力的に他者を意味づけてしまう。だからこそ、他者の証言につながる回路を閉ざさないでいることが必要だ。”(70パーセントあたりから引用)

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