女性の自己決定権に関する某発言は批判すると注目を集めてしまうし、黙殺したくとも無批判つまり肯定されたということ、というていで広まってしまうので、批判的な人間にとっては何を選ぼうがつらい状況にっていると思います。
ただ、あのような発話がなされたこと自体が、昨今の人間の自己意思決定をめぐる話のOverton window shift(今まで考えることすら/表明することすら"考えられない"、"問題外"とされていたことが、叩かれたり言い訳されながらも世に出てくることで"言っていいこと"、"議論してもいいもの"にどんどんなっていく)の一端に過ぎないとも私は捉えています。そういう発言が出続けるのを覚悟してその度に常に粛々と抗議しぶっ叩き続ける以外の手はない、というのが現時点での理解です。