あむあず七夕妄想②
ツンケンずさにも余裕のむろ。
「今頃、キャンセルの連絡が入ってるかもしれませんよ?」
その言葉にスマホをチェックすると、確かにその通りだった。
「ね? ですから僕とデートしましょう」「……しません。私のデートがキャンセルになっても、安室さんと出掛ける理由になりません」
「え? でも」
「デートをドタキャンされた可哀想な子への同情はいらないです」
「いや、僕は」
「ちょっと、ショックで疲れちゃいました。……ごめんなさい、今日は帰りますね」
悪い虫を払って外堀埋めれば両思いなんだしイケると思ってたむろ、はじふるさえ出来なくて焦り始める。
それからポアロに通い出して、何とか以前のようにたわいのない話をするまでに信頼を回復したものの、事件でしばらく来られなくなる安室さん(はじふる未済)。
病院に担ぎ込まれた所を風見さん経由で梓さんがお見舞いに来る。強制はじふるイベント。
また信頼が落ちるかも……と恐れる降谷さんに対し、梓さんは「怪我しないようにって短冊に書いたのに!」とぷりぷり。
「それは安室への願いなので、降谷にも書いてくれますか?」と手帳の1ページを差し出す。季節外れの短冊代わりのそれを、降谷さんが大事に手帳に挟んで終わり。