あむあず七夕妄想①
こっそり安室さんに関する願いを書いた短冊を飾る梓さん。
表「安室さんがずっとポアロにいてくれますように」
裏「安室さんが怪我しませんように。……ずっと一緒にいられますように」
片付ける段になって何故か無くなってる短冊、さよあむ後のロッカーに綺麗に畳まれた短冊を見つける梓さん。
自分の想いが知られていたけど何も言わずに隠してくれていた事を察して、振り切る決意をする。
合コンやお見合いに積極的に臨むも、うまく行かない。会うといい感じにはなるのに、なぜかその後相手からお断りが入るのだ。
「私ってこんなにモテないの…?」と自己肯定感ダダ下がり。七夕の日にも知人の友人とデート予定で、気は乗らないなりにお洒落してポで仕事していた。
そしたら七夕の日当日、「短冊の返事をしに来ました」と悪びれなく笑う元同僚が、一年ぶりに戻ってきた。だが絶賛ネガティブ期の梓さんはその言葉を信じない(息をするように拗らせる)。
「また揶揄って…そんな事、もう忘れちゃいました! 今からデートですから、これで失礼します」
「え? それはおかしいな」
あむあず七夕妄想②
ツンケンずさにも余裕のむろ。
「今頃、キャンセルの連絡が入ってるかもしれませんよ?」
その言葉にスマホをチェックすると、確かにその通りだった。
「ね? ですから僕とデートしましょう」「……しません。私のデートがキャンセルになっても、安室さんと出掛ける理由になりません」
「え? でも」
「デートをドタキャンされた可哀想な子への同情はいらないです」
「いや、僕は」
「ちょっと、ショックで疲れちゃいました。……ごめんなさい、今日は帰りますね」
悪い虫を払って外堀埋めれば両思いなんだしイケると思ってたむろ、はじふるさえ出来なくて焦り始める。
それからポアロに通い出して、何とか以前のようにたわいのない話をするまでに信頼を回復したものの、事件でしばらく来られなくなる安室さん(はじふる未済)。
病院に担ぎ込まれた所を風見さん経由で梓さんがお見舞いに来る。強制はじふるイベント。
また信頼が落ちるかも……と恐れる降谷さんに対し、梓さんは「怪我しないようにって短冊に書いたのに!」とぷりぷり。
「それは安室への願いなので、降谷にも書いてくれますか?」と手帳の1ページを差し出す。季節外れの短冊代わりのそれを、降谷さんが大事に手帳に挟んで終わり。