いやなんというか、俺にとって坂上君の「どうしようもなくあなたが好きです」表情イメージってまあ言うなれば学恋のあの告白シーンなどで見られるあの表情なんですよ あの表情大好き それは扠措いて、「青年」坂上君の新規立ち絵が出てきてしまわれると「青年の坂上君」を考える際は前述イメージより青年立ち絵が優先される訳ですね でその青年坂上君はどんな表情をするか、しそうかというのもその立ち絵に引っ張られる訳で、あの立ち絵の坂上君ってなんか割と健康そうなんですよ 片想い拗らせないでぐいぐい来そう 故に……故に よくわからない 今俺の脳が揺れているだけで時間が経てば「あの青年立ち絵すき」くらいの感覚になるのかも知れないし、そうならないかも知れない 分からん
言い間違え漫才
「ボクは学園のプライスだからね」
「お値打ち価格ってことですか?」
「いや、プリマドンナだ」
「性別変わってますけれど」
「プリミティブアートだったっけ?」
「ラスコー洞窟の話してます?」
「プリズナー」
「囚われてるんですか?」
「まあ通っている以上囚われてはいるね」
「学校を牢獄と捉えているタイプの人」
「プリーツだったかな」
「女子のスカートにでもなりたいんですか?」
「発想が不潔だなあ」
「言ったのは風間さんですよ」
「ボクはスカートだなんて言ってないぞ」
「じゃあ何のつもりで言ったんですか」
「プリンスメロンかな」
「お腹空いてます?」
「買ってきなよ」
「時期じゃないですよ」
「世界のどこかでは時期だよ」
「プリンスって言いたいんですか?」
「それだよそれ」
「何でプリンスメロンまで言ってプリンスが出ないんですか」
「プリンスメロンはプリンスメロン、プリンスはプリンスだろ。キミはメロンを王子だとでも思っているのかい?」
「いやメロンはメロンですけれど」
「だろう?」
「ボクは学園のプリンだからね」
「小突くと震えるってことですか?」
「小突……どうしてボクを小突く必要があるんだ」
「なんかイラッとするので」
「おいおい、坂上君。君って奴はちょっとイラッとしたからって相手に暴力を振るうようなスカポンタンなのかい? 新堂よりよっぽどタチが悪いじゃないか。いや、新堂も結構手荒だな。ボクがちょっと小洒落たジョークを言うだけですぐ手を出してくる」
「それは多分風間さんが悪いんだと思いますよ」
「ボク? このボクに非があるって? まさか。天地がひっくり返ったって有り得ないね。誰にどう聞いたって新堂が悪い。うん、これだけは間違えようのない事実さ。ボクは純粋にこの上なく可哀想な被害者だよ」
「小突いていいですか?」
「ダメだよ」
起き抜けのきゅうり