若草物語かぁ〜!ジョーっぽさはあやなさんに感じないけどジョーを演じるあやなさんはめっちゃ想像できる
楽しみ
則宗は顔を伏せたまま砂を噛むような食事を終えると清光のいるテーブルを避けて店を出ることに決めた
清光が立てる楽しそうな笑い声と、時々「もう、からかうなよばか」という照れたような甘い声が聞こえるこの場所は間違いなくこの世で一番地獄に近い場所だと思った
立ち上がり、テーブルの間をすり抜けて出口近くのレジに向かおうとしたそのとき、真横のテーブルから短い悲鳴が上がった
どうやら客がグラスを倒して飲み物をこぼしてしまったらしい
「お客様、お怪我はありませんか」という気づかわしげな声が則宗にまでかかる
近くにいただけで怪我もしていないし服も濡れていないと答えた則宗を、
「則宗さん?」
と甘い声が呼び止めた
この距離では無視するのもおかしい
則宗はゆっくり振り返り、腰を浮かせている清光にさも意外そうに眉をあげてみせた
「おや、奇遇だなあ。僕はこれから帰るところだよ」
「そうなの?俺ももう出るところなんだ、よかったら一緒に」
嬉しげな清光の向こう側からは、連れの長男が値踏みするような視線を投げかけてくる
冗談じゃない、間男になるのはごめんだと手を振る則宗から視線を外すと清光はあわただしく荷物をまとめて立ち上がった
「ごめん俺先に行く。ここは払っとくから。ほんと今日助かった、安定だと話にならなくてさ」
「俺ってえっちかな」
と清光くんに聞かれてドギマギしながら
「そ、そんなことはないぞ」
と一応返事をした則宗
内心は「この坊主そんなにどすけべ奉っといてなんだその言い草は」なんだけどそこは大人の理性でぐぐっとこらえた
「そう?」
と小首をかしげる清光くん
唇を指先でふにってするのをやめなさいえっちだから!
「あんたは知らないのかもしれないけど、俺って意外とえっちなんだよ。…確かめてみる?」
と囁かれ、「ひゃいん……」みたいな声しか出せなかった則宗はその夜清光くんのどえっちぶりをあの手この手で思い知らされたあげく、
「今度はあんたのえっちなところも知りたいな…♡」
って言われたけど次回以降も相変わらず清光くんのどえっちなところを見せつけられることになる則宗
声をかけようかどうしようか、迷う則宗の目に次に飛び込んできたのは、清光の後から店に入ってきた長身の男の姿だった
清光は則宗の存在になど気づきもせず、店員に二人づれであることを伝えると連れの男を見上げながら楽しげにテーブル席に向かう
咄嗟にメニューで顔を隠した則宗に背を向けるかっこうで清光は椅子に腰を下ろした
会話がすべて聞こえるほどではないが、声の調子くらいはわかる絶妙の距離だ
則宗はふたりの話す様子から、かれらが相当に親しいことを読み取った
もしかしてもしかしなくても、あの髪の長い男は清光の彼ピとかなんだろうか
確かに背はすごく高いし凛々しい顔立ちをしている
長い髪がとてもよく似合っているし、その髪を清光が手に取って褒める気持ちもわかる
則宗の心は重石を詰められたようにずっしりと沈んだ
注文を取りに来た店員がものすごくおずおずと声をかけてくれるくらい落ち込んだ
運ばれてきたワッフルサンドもコーヒーもほとんど味がしなかった
昨日はまた友人に時計を見て回るのに付き合ってもらい、「結局のところ機能を取るかデザインを取るかだけど機能が気に入らないと使わなくなる可能性が高いよね」という話になった
しかしながら機能はよくてもデザインがいまいちだとつけててほんっとにテンション上がらないということを図らずもApple Watchや家族からお下がりでもらった機能ほぼ満点の時計で痛感しており、そこが悩みどころなんだよな〜
機械式は確かに面倒ではあるんだけどデイデイトとかがないなら時刻合わせもさほど手間はかからない気がするし(友人の知り合いは通勤電車で毎日時刻合わせをするらしく、そういうルーティンに組み込むというのを考えたことがなかったのでちょっと目から鱗だった)、あとはやっぱメンテなんだよなメンテ
家族が、私が今悩んでるメーカーの機械式をかなり長いこと使ってて、フルのオーバーホールは確かに金も時間もかかるとは言え「昔の時計であってもメンテは可能だと公式がうたってる」というのは大きい気がする
私が機能大好きで推してるメーカーは、一定以上年数が経つと少なくとも公式には「交換部品がもうないので修理不能です」とはっきり言ってるので対照的
FCほんと最近動きがなくてさみしいね…
ブログの更新もかなり間遠だし
いやでもやっぱナマモノはなんかこう
私は自分の倫理観に照らして無理かな…
BL GL大好き。ReSoner。
現在作品はxfolioに再録作業中です。
パスワードは「yes」です。