ネクロなふせったーのネタが出てきたわ
屍姦平気な人だけ頼む(則清)
屍○って書いてみたいなあと思ってるんですけど生まれて初めて読んだネクロ○○○○ものがあまりにも良すぎて同じパターンしか踏めない気がしてコネコネしてる https://fusetter.com/tw/dB0YGSlm
話は実に他愛なかった
和泉守は「結局どうしたいんだ」とか「こうするのがいい」のようなことは一切口にせず、ひたすら清光の話を聞いた
ときどき「ずいぶん入れあげてんなぁ」と感嘆とも揶揄ともとれる合いの手を入れてきたが「からかうなよ」と言うと「いやそういうんじゃねえよ」と焦って否定したので、本当に感心していたらしい
話しながら清光は自分の心が少しずつ穏やかになっていくのを感じた
ささやかな交流からはじまった則宗との関係を、清光は今、大切にしたいと感じている
自分の思いはどうやら恋のようだと見当がついたが、急いで則宗との関係を変えるつもりはない
これらに納得できただけで大きな前進だった
何しろ今まで、自分の気持ちがなんなのか、自分はどうしたいのかがさっぱりわからない上に、自分の気持ちひとつにすら確信が持てずにいたのだ
こういうとき、古い相棒の安定ではだめだ
発破をかけてほしいときには最適だが、恋愛についてくよくよと思い悩んでいるときに相談すると「なんでもいいからとりあえずそいつ締め上げてセックスすれば?」とか言い出すのである
ちなみに堀川は「僕が何とかしてみましょうか」と言って本当に何とかしてしまうのでいざという時にしか頼れない
本当は店に入った瞬間から則宗の存在に気づいていた
よりによってなんで今日ここに、と思ったがいい機会だとも思った清光は、なんとかして声をかける隙をうかがいながらテーブルをはさんだ向かいに座る和泉守にアプリでメッセージを送った
「いま俺のうしろにいる人」
和泉守を呼び出したのは他でもない、どうやら自分は片思いをしている気がするがどうしたものかという相談に乗ってもらうためだった
磊落でこだわりのないように見えるかれは、あれで詩歌や折々の花を楽しむ繊細なところがある
色恋には疎いと自分で言っているが、人の心の機微にはさといのだ
和泉守は眉をほんのわずか上げてさりげない視線を送っただけで、それ以上則宗を眺めまわしたりはしなかったが、
「悪かねえな」
と短く頷いた。
それだけて清光はほっとした
不安なとき、一番信頼できないのは自分自身だ
その自分がいいと思うものを、近しい相手から肯定してもらえたことが今日一番の収穫だったかもしれない
清光は自分の気持ちに少しだけ自信が持てた気がした
でも部下のおかげで色々わかったことがあるよ
私は無意識に他人にこういうこと求めてるけどそれって意外と普通のように思ってたけど特殊技能寄りのことだったんだなとか
あとささいなことで人をぎょっとさせるような言動とか…
部下氏、誰かに飛び込みの仕事を頼まれると真顔で「できません」だけ言うんだよね
もちろんいやで断ったんじゃなくてその日は出張してて物理的に無理みたいな理由があるんだけど
たとえば第一声が「あ〜〜〜すみません!その日出張で」って申し訳なさそうに言えば相手の心証が全然変わるってのがこっちは理解できる
でも本人にとってはおそらく「可否をまず答えるのが大事だし、仕事を好き嫌いで受けたり断ったりしないから無理だと言えばできない理由があるのは伝わるはず」みたいなのがあるんじゃないかな…
これを世渡りテクとして教えるよりは、たぶん私含めたオールドタイプが慣れるほうがよさそうだなと思ってる
じゃあ久々に部下の話するね、仕事はなんとか形になってきたんだけど、前回「ここは関連文書のタイトルと日付を入れる場所だから、毎回ちゃんと更新できてるかチェックしてね」って言ったら今日回してきた書類からその欄が消えてたwwww
消すなwwwwww
「ここはアレが入ってたはずだけど?」って聞いたら「あ、消しました」ってけろっと言われたので、「意味があって入れてるデータだから勝手に消したらダメだよ」って言うたけど
普通消すか!?テンプレートの中から欄ひとつ消すって相当だぜ!?!?!?
若草物語かぁ〜!ジョーっぽさはあやなさんに感じないけどジョーを演じるあやなさんはめっちゃ想像できる
楽しみ
則宗は顔を伏せたまま砂を噛むような食事を終えると清光のいるテーブルを避けて店を出ることに決めた
清光が立てる楽しそうな笑い声と、時々「もう、からかうなよばか」という照れたような甘い声が聞こえるこの場所は間違いなくこの世で一番地獄に近い場所だと思った
立ち上がり、テーブルの間をすり抜けて出口近くのレジに向かおうとしたそのとき、真横のテーブルから短い悲鳴が上がった
どうやら客がグラスを倒して飲み物をこぼしてしまったらしい
「お客様、お怪我はありませんか」という気づかわしげな声が則宗にまでかかる
近くにいただけで怪我もしていないし服も濡れていないと答えた則宗を、
「則宗さん?」
と甘い声が呼び止めた
この距離では無視するのもおかしい
則宗はゆっくり振り返り、腰を浮かせている清光にさも意外そうに眉をあげてみせた
「おや、奇遇だなあ。僕はこれから帰るところだよ」
「そうなの?俺ももう出るところなんだ、よかったら一緒に」
嬉しげな清光の向こう側からは、連れの長男が値踏みするような視線を投げかけてくる
冗談じゃない、間男になるのはごめんだと手を振る則宗から視線を外すと清光はあわただしく荷物をまとめて立ち上がった
「ごめん俺先に行く。ここは払っとくから。ほんと今日助かった、安定だと話にならなくてさ」
「俺ってえっちかな」
と清光くんに聞かれてドギマギしながら
「そ、そんなことはないぞ」
と一応返事をした則宗
内心は「この坊主そんなにどすけべ奉っといてなんだその言い草は」なんだけどそこは大人の理性でぐぐっとこらえた
「そう?」
と小首をかしげる清光くん
唇を指先でふにってするのをやめなさいえっちだから!
「あんたは知らないのかもしれないけど、俺って意外とえっちなんだよ。…確かめてみる?」
と囁かれ、「ひゃいん……」みたいな声しか出せなかった則宗はその夜清光くんのどえっちぶりをあの手この手で思い知らされたあげく、
「今度はあんたのえっちなところも知りたいな…♡」
って言われたけど次回以降も相変わらず清光くんのどえっちなところを見せつけられることになる則宗
BL GL大好き。ReSoner。
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