カムフロムアウェイを観てきた話をする
ストーリーは「9.11のそのとき、空にいた他の飛行機はどうなったのかの一例」みたいな感じ
「テロが起こりアメリカが領空を閉鎖した瞬間、アメリカに行こうとしていた飛行機はいったいどこへ行ったのか」ってまったく考えたことがなかったのでめちゃくちゃ衝撃でした
劇中で登場人物が「携帯電話を個人が持つようになるより前」と説明していたとおり、飛行機に乗っていた人たちは一体何が起こったのか、どうして自分たちの乗った飛行機が目的地とは全然違う場所に着陸させられたのかすらわかっていない…確かにそうだよな…
舞台はそんな緊急着陸先に選ばれた町で、そこへ降り立った航空機の乗客とそれを迎えた町の人々の交流を描いたストーリーです
緊急時の助け合い、思いやりから衝突軋轢はもちろんのこと、ジェンダーやセクシャリティ、人種や宗教に係る差別まで同じ舞台の上に描き出していて、確かに結末はすごく幸せな気持ちで迎えられるんですけど「みんな優しくてよかったねハッピー!」というだけで終わっていないところがとてもよかった
私は気づいてなかったんですが、作中でずっと一番激しい差別を受け、帰国後も差別にさらされた人はラストの大団円シーンにいなかったそう…
カムフロムアウェイを観てきた話をする
パンフでの役者さんたちのインタビューを見てると、すべての動作のタイミングがカウントで完全に決まっているらしく、お稽古がめちゃくちゃ大変そうでした
実際はカウントが決まっていることなんかわからない極めて自然な動きで、ここまで完成度上げてきたの本当すごいなあとしみじみ
人を識別するための衣装や小道具が少なく、「パンツにベストだとこの人」「そこにジャケットを羽織るとあの人」みたいな小さい変化で別の役になるんですけど、当然ながら衣装以外に声の出し方も喋り方も変えていて、「いいもん見せてもらいました…」という感じ
歌についても皆さんド安定歌唱、聞いていて気持ちいい
個々人の歌唱についてもそうなんですけど、この舞台は全員で歌うシーンに重要な曲が多く、そこにブレがないのが本当にすごい
歌で話が進行するけどお芝居パートも多く、コミカルだったりシリアスだったりするそれぞれの場面のかけあいがテンポ抜群で展開していました
当たり前かもしれなけどみんな芝居がうまい…本当に全員芝居がうまい…
カムフロムアウェイを観てきた話をする
何も下調べなしで行くつもりだったので公式HPも一切見てなかったんですけど、たまたまXでフォローしてる人が観に行ったようで、それでやっと題材が911だということだけは把握
あとは「舞台にあがる少数の役者だけで百人だかの役を演じる」くらい
直前に日生で同じ演目を観劇した人が麻疹に感染していて、しかも劇場がチケット買った人にだけメールを流してSNSでの投稿をしないよう注意喚起した、という話がSNSで流れ、観劇自体をわりと迷ったんですが、結論としては行ってよかったと思ってます
全体としてすごく感じたのが、「これぞ舞台だな!」ということ
見立て、細かい場面転換、コスチュームプレイではなく細かい衣装の変更で全く別の役柄の服装になる、声音や口調での別人への変身等々、私の大好きな舞台の要素がこれでもか!と詰め込まれていました
セットは至ってシンプルで、置かれた椅子が飛行機の座席になったりバスの座席になったりカフェの椅子になったり、二人で歩く遊歩道にもなる
キャストが椅子を運び向きを変えるたびに場面がごく自然に切り替わり、驚くほど大勢の役が舞台の上に現れて別人に変わるのに混乱がまったくないのがすごかった
カムフロムアウェイを観てきた話をする
日生劇場って私いつぶりでしたっけ!?
スウィーニートッドぶり?いつの?
メンツ的に好みの演目は帝劇より日生のような気がしてるんだけど、日程合わなかったりでとにかく年単位でご無沙汰の日生でした
二階席後方、座席は千鳥じゃないんですが高低差がすごく大きいのでほぼストレスフリーで観られました
トイレは多分少ない…?今回幕間なし100分の演目だったからトイレの状況はちょっとわかんないです、そして前回トイレがどうだったのかという記憶はすでに私にない…
あと椅子がふわっとしていてよかった、お尻全然痛くない!座席間隔は普通に狭いです
客席内の高低差はすごいんだけど客席外の階段と扉が細かく、「二階席前方ならこの階層まで客席外の階段で上がってから中へ、後方ならさらに上の階層まで上がってから中へ」みたいな振り分けがされており、狭い通路と薄暗くて急な客席内の階段をのぼらずにすむのがよかったです
もっと日生でやる演目見に来たいな、中の作りは帝劇よりだいぶ好き
今回スケジュールかつかつの中で行ったから劇場内をうろつけなかったので、次機会があったらもうちょっとゆっくり観てみようかな
ミュージカル観てきたーうめぇ人ばっかりでとてもよかった
一人低音がかなりきつい人がいたけどまりおだった
まりおがキツく聞こえる顔ぶれ
すごい
新たに来た部下氏に、「とりあえず今は時間に余裕があるし差し迫ってやることもないから、業務を進める上で参照することになる社則と前任者が作ったデータと成果物を確認してほしい」って言ったんだけど、翌日になって
「資料のどこのデータが成果物のどの部分に反映されてるのかとか、とにかく全体的に教えてほしい」
と言われてしまった
いや、それを自力で一回見て欲しいんだが…なぜなら個別案件について通しで説明をしても絶対に一回では覚えられないし、案件ごとに対応要領が違うし、頭から流しで説明したところで理解は無理だってわかってるから…
いやね、私もこれが入社して数年の人なら手取り足取り、これがこうでこうなるんですよってやるんだけど、部下すでに入社して十年近く経ってるんだよな
前の仕事と畑も同じだし、そこまで「全然全部わからない」になっちゃう理由がわかんなくてこっちも戸惑ってる……
https://www.shinchosha.co.jp/nami/tachiyomi/20240327.html
これブルスカで知った記事なんですけど、還暦近くて地位も名声もある男性がインティマシーコーディネーターの重要性のみならず細かい表現にまで相当気を配ってるの、なんかもう別世界みたいだな…
BL GL大好き。ReSoner。
現在作品はxfolioに再録作業中です。
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