カムフロムアウェイを観てきた話をする
日生劇場って私いつぶりでしたっけ!?
スウィーニートッドぶり?いつの?
メンツ的に好みの演目は帝劇より日生のような気がしてるんだけど、日程合わなかったりでとにかく年単位でご無沙汰の日生でした
二階席後方、座席は千鳥じゃないんですが高低差がすごく大きいのでほぼストレスフリーで観られました
トイレは多分少ない…?今回幕間なし100分の演目だったからトイレの状況はちょっとわかんないです、そして前回トイレがどうだったのかという記憶はすでに私にない…
あと椅子がふわっとしていてよかった、お尻全然痛くない!座席間隔は普通に狭いです
客席内の高低差はすごいんだけど客席外の階段と扉が細かく、「二階席前方ならこの階層まで客席外の階段で上がってから中へ、後方ならさらに上の階層まで上がってから中へ」みたいな振り分けがされており、狭い通路と薄暗くて急な客席内の階段をのぼらずにすむのがよかったです
もっと日生でやる演目見に来たいな、中の作りは帝劇よりだいぶ好き
今回スケジュールかつかつの中で行ったから劇場内をうろつけなかったので、次機会があったらもうちょっとゆっくり観てみようかな
カムフロムアウェイを観てきた話をする
パンフでの役者さんたちのインタビューを見てると、すべての動作のタイミングがカウントで完全に決まっているらしく、お稽古がめちゃくちゃ大変そうでした
実際はカウントが決まっていることなんかわからない極めて自然な動きで、ここまで完成度上げてきたの本当すごいなあとしみじみ
人を識別するための衣装や小道具が少なく、「パンツにベストだとこの人」「そこにジャケットを羽織るとあの人」みたいな小さい変化で別の役になるんですけど、当然ながら衣装以外に声の出し方も喋り方も変えていて、「いいもん見せてもらいました…」という感じ
歌についても皆さんド安定歌唱、聞いていて気持ちいい
個々人の歌唱についてもそうなんですけど、この舞台は全員で歌うシーンに重要な曲が多く、そこにブレがないのが本当にすごい
歌で話が進行するけどお芝居パートも多く、コミカルだったりシリアスだったりするそれぞれの場面のかけあいがテンポ抜群で展開していました
当たり前かもしれなけどみんな芝居がうまい…本当に全員芝居がうまい…
カムフロムアウェイを観てきた話をする
ストーリーは「9.11のそのとき、空にいた他の飛行機はどうなったのかの一例」みたいな感じ
「テロが起こりアメリカが領空を閉鎖した瞬間、アメリカに行こうとしていた飛行機はいったいどこへ行ったのか」ってまったく考えたことがなかったのでめちゃくちゃ衝撃でした
劇中で登場人物が「携帯電話を個人が持つようになるより前」と説明していたとおり、飛行機に乗っていた人たちは一体何が起こったのか、どうして自分たちの乗った飛行機が目的地とは全然違う場所に着陸させられたのかすらわかっていない…確かにそうだよな…
舞台はそんな緊急着陸先に選ばれた町で、そこへ降り立った航空機の乗客とそれを迎えた町の人々の交流を描いたストーリーです
緊急時の助け合い、思いやりから衝突軋轢はもちろんのこと、ジェンダーやセクシャリティ、人種や宗教に係る差別まで同じ舞台の上に描き出していて、確かに結末はすごく幸せな気持ちで迎えられるんですけど「みんな優しくてよかったねハッピー!」というだけで終わっていないところがとてもよかった
私は気づいてなかったんですが、作中でずっと一番激しい差別を受け、帰国後も差別にさらされた人はラストの大団円シーンにいなかったそう…